こんにちは
SMART FIXエンジニアの浜田です。
本日は、冬場でもご依頼の多い水没復旧についてご紹介します。
皆様、水没の時期は夏場だと思っていませんか？
実は、季節を問わずに水没復旧修理のご依頼を多くいただきます。
修理事例
今回ご依頼のお客様は、神楽坂にお店を構えるとあるフレンチレストランのオーナーシェフの方でした。
仕事柄、水場に立つ機会が多く、ちょっとした油断から、iPhone6を落水させてしまい、慌てて拾い上げた時には、既に電源が全く点かない状態だったようです。
このように、夏場のレジャーシーズン以外にも、トイレやキッチン、お風呂など様々な場所が水没する危険性を秘めております。
生活に欠かせないスマートフォンなので、食材を仕入れる業者さんとのメール等大切なデータがたくさん詰まっているデータの復旧をお願いされました。
本ブログの後半でも触れますが、そのデータを諦めない方法があります。
キャリアの修理ではデータは救えません！
キャリアの修理に出す前に、ぜひ弊社にご相談ください。
それでは本ブログの一番上の画像をご覧下さい。
こちらがiPhone6のメイン基盤でございます。
このメイン基盤の中に全てデータが入っています。
黄色い丸の中に赤いシールが確認出来ます。
本来このシールは白色で水に濡れると赤く変色します。
このシールを見れば、内部まで水が侵入したことが一目瞭然です。
水没痕跡を確認しましたら、すぐに水没処置作業を行います。
水が侵入すると、錆や腐食が発生いたします。
また、乾く際にも不純物を残して蒸発する為、基盤上の電流を阻害してしまいます。
この状態ですと、スマートフォンは起動に必要な電力を得ることが出来なくて電源が入る事はありません。
水没復旧を果たすには、基盤上の錆や腐食、不純物を徹底的にクリーニングする必要があります。
では、次にトップ画像の赤い四角をご覧下さい。
この部分は保護プレートによって、基盤が覆われております。
先ほども述べた通り、復旧の鍵は基盤上の徹底クリーニングです。
当然、この保護プレートを取り外し、クリーニングする必要があります。
しかし、ここで問題があります。
この保護プレートは、半田で溶接されていて、プレートを取り外すには、非常に高い技術が必要となります。
さらに、プレートを外す以外にも難易度を高める要因は、保護プレートの下に無数に配置されているチップです。
砂つぶ程のチップが、保護プレートを外す際の熱や振動で剥離したり、ズレたりしてしまいますと復旧する可能性が極めて低くなってしまいます。
その為、技術力の低い修理業者は、保護プレートを外さずにクリーニング作業を行なっています。
何度も記述していますが、復旧の成功の鍵は徹底的なクリーニングです。
弊社では、熟練の技術をもったエンジニアが在籍しておりますので、必ず保護プレートを外して洗浄いたします。
では、トップ画面の保護プレートを外します。
この様に、保護プレートを取り外しました。
基盤上にびっしりとチップが配置されている事が分かります。
また、よく見るとチップに黒ずみや汚れが確認出来ます。
この様な不純物を徹底的に摂るには、保護プレートの取り外しが必須事項となります。
さて、iPhoneは非常にコンパクトかつ高性能な機種であります。
チップが乗っている板をロジックボードと呼ぶのですが、ロジックボードには「表」と「裏」があります。
今、洗浄した部分は「表」になります。
当然、表だけでは、徹底的なクリーニングの要件を満たしていません。
つまり、裏面に対しても手を抜かずにアプローチいたします。
では、裏面の保護プレートの確認と取り外し後を2枚続けてご覧下さい。
「表」「裏」の両面に対して、徹底的にクリーニングする事によって、弊社では極めて高い復旧率を誇っております。
さて、クリーニング作業が完了しましたら、早速パーツを装着して起動を確認致します。
ご覧のように、無事に復旧に成功しました。
フロントディスプレイに所々水ジミが確認出来ますが、基盤上の電流の流れは正常に働いている為、動作に問題はありません。
この状態であれば、お客様自身で欲しいデータをバックアップできます。
ただスマートフォンは精密機器ですので、水没が原因でいつまた起動しなくなるかわかりません。
データのバックアップが完了したら、新しいスマホを購入して頂き、そのスマホにデータを移行して使用することをお勧めいたします。
全てはお客様の為に、弊社では常に最善の策を尽くし、大切なデータを救出いたします。
データを諦める前に是非、SMART FIXにご相談して下さい。
お客様の声
『仕事中に水没してしまい、非常に焦っていたのですが、非常に丁寧な対応をして頂けて安心しました。復旧成功の知らせを聞いた時は、大切なデータが沢山入っていたので、本当に嬉しかったです。』
（東京都新宿区在住Y様）
実績と経験の蓄積が多く、水没に対して多彩なノウハウがございます。
水没でお困りの方は、SMART FIXにお任せ下さい。
水没修理のお問い合わせはこちらから
SMARTFIXはこれまで多くの水没したスマートフォンの復旧に成功しております。
お困りのお客様はぜひ下記のページよりお問い合わせください。
またお電話でも修理を承っておりますので、下記のお電話番号にお気軽にお問い合わせください。
東京都 神田店：070-6405-5456
千葉県 船橋店：070-6482-1724
長野県 岡谷店：070-6512-4347
埼玉県 越谷店：平日0266-55-7570（ドスパラ宅配修理センター直通）
土日048-930-7157
3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)に出した場合
水没させてしまい修理検討中の方、データが必要な場合、3台キャリアへの修理はお勧めできません。
本ブログの冒頭部分でも触れましたが、水没した場合キャリアの修理に依頼するとデータは返ってきません！
キャリアの水没処置の内容は、基本的に水没した機種を回収し、同機種・同色の新品に交換する事を意味します。
当然、新品の機種には貴方が蓄積してきた大切なデータは一切入っておりません。
では、回収された水没機種はどうなるのでしょうか？
答えは、リサイクル可能なパーツ（ディスプレイやコネクター類）のみを取り外し、メモリ部分を含む基盤類は全て廃棄処分されます。
つまり、完全にこの世から抹消させます。
キャリアの対応は、個人情報を抹消する事によって流失対策と個人情報の保護を図っております。
その為、キャリアの水没復旧サービスでデータが戻ってくる事はありません。
ただし、近年はキャリアもデータ救出を行っているケースもあります。
ここも注意が必要で、全てのデータが取れる訳ではありません。
多くの場合、「電話帳」しか対象になっていません。
もちろん「電話帳」も大切なデータですが、これでは、大切なデータが戻って来るとは言えません。
その為、弊社の様なキャリア以外の修理業者へのニーズが高まっております。
本体は換えが利きますが、データに関しては失ってしまえば、二度と戻ってきません。
弊社に、お問い合わせ頂けたお客様の多くは、キャリア修理との違いをよく理解できていなく、データの取り扱いの違いを説明すると、非常に驚かれます。
データが大切だから修理に出したのに、本体は新品になったが重要な部分が戻ってこなかった等の悲しい声も多く聞いてきました。
よって、修理記事に付随させ「3大キャリアの水没処置」についても記載させて頂きました。
水没した時の応急処置方法
水没させてしまった場合、修理業者よる水没処置を行うまでの時間が重要になります。
何故なら、基盤上に水が侵入するとチップ類の腐食が発生いたします。
この腐食は、「酸化」と「還元」という化学変化が起こる事によって発生します。
水が基盤に触れると水素イオンが流失し、鉄は酸素と結びついて錆が発生します。
また、水道水や海水などにはミネラルなどの不純物が含まれていて、この不純物は水が乾く過程で凝固し電流を阻害する要因へと変化します。
また、錆の発生も水が乾き”酸素”触れる時が最も進行が速くなります。
最良の手段は、水没してしまったら１秒でも速く、修理業者に持って行く事がベストですが、水没はいつも突然起きてしまいます。
例えば、旅行先などで水没させてしまった場合、直ぐに修理に出す事が困難な場合があります。
そんな時は、大事なデータを守る為の応急処置方法があります。
ただし、この方法は本体よりデータを最優先に考えていられる方にオススメとなります。
では、用意する物をご紹介致します。
・エタノール
・ジップロック（密封出来るものであればOK）
この2点をご用意頂けたら、後は簡単です。
ジップロックにエタノールを入れて、水没したスマートフォンをその中に入れて、しっかり密封して下さい。
この方法は水が乾く際に最も発生する錆や腐食を遅らせる事ができるので、非常に理に適った方法になります。
実際に、海外旅行先で水没されたお客様が弊社に問い合わせがあり、帰国までの2週間実践して頂きました。
その後、弊社で水没処置を行ったところ、無事にデータを救出できた実例がございます。
修理に直ぐ出せなくて、データが最優先の方はぜひ、実践して見て下さい。
何もしないより、確実に復旧率が上がります！
水没した時に絶対にやってはいけない事
水没時の応急処置をお伝えいたしましたが、最後に水没した時に絶対やってはいけない事をご紹介します。
基盤の徹底クリーニングで必ず復旧するかと問われると、そうではありません。
基盤上のチップがショートし、溶けたり浮いたりすると、いくらクリーニングを行っても復旧しません。
そうならない為に以下の行為は絶対に行わないで下さい。
1.水没後、電源を入れてみる。
2.充電してみる
3.水を抜く為にスマートフォンを振る
4.スマートフォンをドライヤー等で熱を加えて乾かす
これらの行為は、基盤上でショートを引き起こしたり、基盤自体を痛める可能性が高い為、絶対にやらないで下さい。
SMART FIXでは、チップ破損に対する基盤修理も対応可能でございます。
お客様の大切なデータを救う為、常に最善な方法で対処いたしますので、諦める前にぜひ、ご相談お待ちしております。
